芯のある黒髪は美しさと若さの象徴
栄養が行き渡った黒髪は光を反射させて艶を生み、健康的な印象を与えます。最近では肌が白く見える、清潔感があるといった理由で黒髪ブームが到来しているほど、日本人が本来持つ髪の美しさが見直されています。
一方、黒髪だからこそ悩ましいのが白髪。暗い髪色の中に白い毛が混じっていると、どうしても気になってしまいますよね。
ついつい白髪を抜きたくなる気持ちはわかりますが、根本的な解決にならないばかりか毛穴周辺の皮膚が傷つき新たな頭皮トラブルの原因になりかねないので、そこはグッとこらえましょう。
今回ご紹介する正しい知識とヘアケアで、みんなに羨ましがられる美しい黒髪を取り戻しましょう!
白髪が生まれるメカニズム
髪の毛の色を決めているのは、メラニンという色素の種類とその含有量です。メラニンは髪の根元にあるメラノサイトという細胞から生み出されています。メラニンの量が多ければ多いほど髪は黒くなるのですが、このメラノサイトの働きが弱まるとメラニンを作ることができなくなってしまい、髪の毛が白くなってしまうのです。
メラノサイトの活動低下の理由は、加齢による細胞の老化であると考えられています。また、遺伝により元々メラニン色素が髪に送られにくい体質であることがあります。
美髪の大敵、ストレス
しかし、加齢や遺伝だけが白髪の原因ではありません。もう一つの大きな原因に、ストレスがあります。ストレスが溜まると自律神経に不調を来たし、血液の流れを悪くしてしまいます。血行不良が続くと頭皮から髪の毛へ栄養を送る力が弱くなってしまい、充分なメラニンを作ることができなくなってしまうのです。20代、30代前半で白髪に悩む人が増えた原因も、このストレスが大きく関係しているといえます。
逆に言えば、血の流れを良くすることによって白髪が改善したり、白髪の発生を予防することができるのです。
加齢や遺伝が原因ならば白髪は避けられない…と諦めてしまう前に、今すぐ実践できる簡単ヘアケアをチェックしましょう!
お風呂でできる!簡単白髪対策
頭皮の血液の流れを良くする最も直接的で簡単な方法は、頭皮マッサージです。最も効果的に行えるのは、お風呂のシャンプー時。いつものバスタイムにひと工夫加えるだけなので、簡単に白髪ケアを習慣化することができます!
1. ブラッシング
シャンプー前のブラッシングで髪の絡まりをほどき、ホコリやフケを落として頭皮をきれいにします。そうすることでシャンプーの時に洗浄効果を上げることができ、トリートメントがより浸透するようになります。
ブラッシングは髪のキューティクルの流れに沿って上から下へなぞるように行いましょう。いきなり頭皮から始めるのではなく、最ももつれやすい毛先から始め中間部分、頭皮と3ブロックに分けて行うのがコツです。
(出典:無印良品)
ヘアブラシは目が荒く、豚毛や猪毛を使った毛先の柔らかいものがおすすめ。優しくブラッシングしてあげれば程よい刺激を受け、マッサージ効果も期待できます。
2. シャンプー・マッサージ
シャンプー液を手のひらでしっかり泡立て、頭皮を優しく洗っていきます。この時、頭皮マッサージも同時に行っていきましょう。頭皮を傷つけないよう、指の腹を使ってマッサージを行います。
① 両手の親指を後頭部に置き、耳を包み込むように残りの4本の指を添えます。
② 親指を軸にしながら、4本の指で円を描くようにグルグルとマッサージして頭皮を動かしていきます。
③ 4本の指を耳の上、こめかみを通り頭頂部に向かって徐々に移動させます。頭の血流は下から上に回っているので、その流れを意識しながら行うと効果的です。
頭皮が動きにくい場所は特に血行が悪いので、重点的にマッサージしていきます。しかし、マッサージのやりすぎや力みすぎは逆効果なので注意しましょう。大体5分を目安に、優しくマッサージしてあげてくださいね。
3. コンディショナーで仕上げ
シャンプーで汚れを落とし、マッサージで血行を良くした後はトリートメントやコンディショナーで髪にしっかり潤いを与えましょう。髪のツヤを手にいれるためにはこの行程は外せません。
最近では白髪染めとコンディショナーが一緒になったカラーコンディショナーが話題になっています。白髪をきれいになじませながら髪のダメージケアができるなんて、一石二鳥ですよね。カラーリング剤特有のツンとした香りがしないのも嬉しいところです。
使用方法は通常のコンディショナーと同じなので、毎日手軽に使用することができます。
手間がかからずコスパも良いので、一度試してみる価値ありです!
最後に
白髪は誰しもいずれは通る道なので、恥ずかしがる必要は全くありません。
まずは鏡に映る自分を受け入れて、今出来ることから取り組んでいきましょう。
美髪は1日にして成らず。毎日のヘアケアの積み重ねによって初めて、自信に満ち溢れた貴女になれるのです。
(提供:資生堂)